「あり地獄」といえば、蟻がはまりこむ、はい出せない穴、 転じて抜け出せない地獄のような状態と言う意味でしか最近は聞いたことがありませんが、 実は家の軒下などに普通にいる虫の巣です。(でも、東京に来てからは見てないな?)。
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ありじごく | 「ありじごく」の主 |
子供の頃は蟻を巣にいれたり、巣を棒でつついて中の虫を取り出したりして遊んだ ・・・もとい観察したものです。
今は教育テレビのお姉さんが、「みんな、これがアリジゴクだよ」なんて放送していたりしますから 全国的にアリジゴクの名称が浸透していると思いますが、昔はいろんな呼び方があったようです。
実家のほうで言っていた「ごじごじ」は、アリジゴクが巣の中でじっと蟻がくるのを待っている様子を表した 実に的確な描写だとおもいますが、あまり解説すると言葉狩りの対象になりそうなので考察は伏せておきます。 また巣の中の虫は、どういう訳か後ろにしか進むことができません。そんなところから「あとじゃらむす(青森)」 と呼ばれていたり、他の呼び方も鋭い観察眼から名付けられたりしています。
結果をみると、「はっこ」系の呼び方が甲信越地方、「こもこも」系の呼び方が中国地方を中心に分布しているようです。
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